問題の難易度が高い理由

社会保険労務士の試験は、試験後に「問題が難しすぎる!」という感想が受験者の間から 漏れることが毎年の恒例となっています。合格率が厳しいといわれるのもそれを聞いていると ついうなずいてしまいますが、社会保険労務士試験の問題が難しく感じられ、 つい誤答してしまうのはどうしてなのか、ここで検証してみましょう。

社会保険労務士の試験問題には、前のページまでで説明しているように 「択一式」と「選択式」の2種類の形式があります
漢字だけを見ているとどちらも似たようなものに見えそうですが、 ここでそれぞれが、どんな問題なのか対比させてみます。

▲「択一式」
1問につき5通りの長文が記述されています。問題文は、その5つの中から どれか1つを選ばせる形式です。
「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」といったパターンですね。

例(平成24年度社会保険労務士試験択一式問題から引用)
問 労働基準法に定める賃金等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
A 1か月の賃金支払額(賃金の一部を控除して支払う場合には、控除後の額)に生じた千円未満の端数を翌月の賃金支払日に繰り越して支払うことは、労働基準法第24条違反としては取り扱わないこととされている。
B 死亡した労働者の退職金の支払は、権利者に対して支払うこととなるが、この権利者について、就業規則において、民法の遺産相続の順位によらず、労働基準法施行規則第42条、第43条の順位による旨定めた場合に、祖の定めた順位によって支払った場合は、その支払は有効であると解されている。

(以下、C、D、Eと続く)

▲「選択式」
わかりやすく書くと、穴埋め問題です。長文が書かれていますが 必ずA~Eまで5種類の空欄が挿入されています。
そして文章の下に選択肢が20種類用意されていて、空欄に当てはまる語句を選びます

例(平成24年度社会保険労務士試験択一式問題から引用)
問 次の文中の空欄の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全な文章とせよ。

1 派遣中の労働者の派遣就業に関しては、労働者派遣法第44条第1項に掲げられた労働基準法第3条等の規定の適用については、派遣中の労働者は、(A)にある派遣元の事業に加えて、(A)にない派遣先の事業とも(A)にあるものとみなされる。
(以下、数十行の問題分が続く)

選択肢 ①快適な職場環境の形成 ②課長相当職以上の ③危害防止基準

(以下、④~⑳まで選択肢が並ぶ)

社会保険労務士の試験時間はそんなにありませんから、問題をじっくり読んで考える余裕は ありません
択一式問題では、どこに誤り等が混じっているのか必死に探さないといけませんし、 選択式問題では、似たような語句がいくつも並んでいてあてはめる作業がとにかくハードです。

こんな難しい問題だらけなのでは社会保険労務士を受ける意欲も薄れるでしょうか? 
しかし、何も知らなかったのにストレートで受かる人たちが毎年いることを思い出しましょう。
ややこしい問題分をすらすらと読み解いていくコツをつかむすべを体得することは 可能です。それを次のページで説明しましょう。

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