選択式問題の合格ライン

社会保険労務士の試験には「合格ライン」という決まりごとがあります。
つまり、「その点数に達したらその時点で合格決定」です。
もっとも総合得点だけではなく、各科目別に合格ラインがあることがポイントですが。

社会保険労務士の合格率をいい感じで超えたいならこの合格ラインの仕組みを念頭に置いて 開始するべきですね。この合格ラインをよくわかっていない段階で社会保険労務士の受験勉強を はじめても、まず間違いなく大損をします(合格の目標の決め方が変わってくるからです)
損をする前に、合格ラインの推移も合格率の推移と同様に観察しましょう。

択一式問題の次に、選択式問題の合格ラインです。

年度

合格ラインの詳しい内容

平成14年度

合計得点が28点以上+各科目で3点以上
(「労基」は2点以上)

平成15年度

合計得点が28点以上+各科目で3点以上
(「労一」「社一」「国年」「厚年」は2点以上)

平成16年度

合計得点が27点以上+各科目で3点以上
(「健保」は1点以上)

平成17年度

合計得点が28点以上+各科目で3点以上
(「労基」は2点以上)

平成18年度

合計得点が22点以上+各科目で3点以上
(「労基」「労災」「雇用」「社一」「厚年」は2点以上)

平成19年度

合計得点が28点以上+各科目で3点以上

平成20年度

合計得点が25点以上+各科目で3点以上
(「国年」「厚年」は2点以上+「健保」は1点以上)

平成21年度

合計得点が25点以上+各科目で3点以上
(「労基」「労災」「厚年」は2点以上)

平成22年度

合計得点が23点以上+各科目で3点以上
(「社一」「健保」「厚年」は2点以上+「国年」は1点以上)

平成23年度

合計得点が23点以上+各科目で3点以上
(「労基」「労災」「社一」「国年」「厚年」は2点以上)

社会保険労務士の選択式問題でも、合計得点は60~70パーセントくらいの幅で合格ラインが 設定されています。この点数は微妙な揺れ方をしていることも同じですが、 できれば29点か30点までいければ安全だといえそうです。

同時に、「各科目で最低でも3点は取れ」という命令を受けるも同然なので、 苦手科目をつくってしまうとそれが致命傷になりかねないことは択一式問題と共通しています。
ただ問題のボリュームが比較すると少ないので1点1点の重みはこちらのほうが上でしょうか。

科目によっては「1点or2点でもOK」になっている年もありますね。
択一式問題でも救済があるわけです。
その頻度も高いですがそれだけを抜き出して表にしましょう。

年度

合計得点の
合格ライン

救済が導入された科目

平成14年度

28点

「労基」

平成15年度

28点

「労一」「社一」「厚年」「国年」

平成16年度

27点

「健保」

平成17年度

28点

「労基」

平成18年度

22点

「労基」「労災」「雇用」「社一」「厚年」

平成19年度

28点

(なし)

平成20年度

25点

「健保」「厚年」「国年」

平成21年度

25点

「労基」「労災」「厚年」

平成22年度

23点

「社一」「健保」「厚年」「国年」

平成23年度

23点

「労基」「労災」「社一」「厚年」「国年」

この10年間では、平成19年度を除いて必ず救済が導入されてきました。
やはり、合計得点の合格ラインが低い年は(一概にはいえませんが)救済も 活発になるようなふしもあります
この5年間に絞ると、社会保険労務士選択式問題の合計得点の合格ラインは低め (つまり、甘め)ですし救済も多いですが、この5年間は合格率そのものが低めですね。

つまり、「厳しさが強まる中で、バランスをとるために合格ラインの低下や救済科目の 増加によって受験者を救おうとしている」気配が感じられます。

まとめますと、社会保険労務士の現在の選択式問題では、 安全圏に自力で入れなくても、甘くしてもらえる見込みは少なくありません。
「できる人が少ない問題」で点を落とすことは仕方ありませんが、「正解者が多い問題」 でおくれを取らないつもりで最後まで頑張り抜くことが大事
です。

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